遠き異国に忍道見たり

砂煙

2008年06月09日 14:03


忍者の島が在る 規律を重んじ技を磨き勉学に励む本物の忍びが居る 

      この島の忍者は俊敏だ 高速移動で飛翔し技を出す

その動きマシラの如し 我が目を魅了する 飛猿の姿に心を奪われた

      この動きを欲した 心の底から願い 欲望が噴出する

この島の魔法を手に総べく 足げに通うも意思疎通為らず 言葉の壁

      立ち尽し途方に暮れるも 一脈の光明我が身を照らす

一人の忍者が親交を求め眼前に立つ 熱き心に感謝し 涙腺が緩む 

      言葉の壁を越え 相互理解の 初めて為る経験だった









彼は島の装束を私にくれた 来訪者は着用する義務が有る様なのだ

     複製、改造、譲渡、一切不可の忍び装束で一品物だ

配布品とは明らかに違う 上忍の彼が愛用していた装束に相違ない

     未だ未熟な日本の忍者に 無言で示してくれた友情

紫の防具は我が誇り 遠く離れた かの地にいても決して忘れない

     飛猿の姿に魅せられた 遠き日の思い出 我が忍道




忍道