忍道　SL忍法帳

序章・・・　　【 月光 】

我が誓いの地 第二の故郷を壊滅させた怨敵【七炎追い忍衆】を追い求めて
右も左も解らぬNoRの大地を踏みしめた、既に時代遅れのシステムは捨て
宿敵と同じWARPS を手にしているが その取り扱いと武具の装備が不安だ
この地で戦う同胞達【GEKKOH】 の噂を聞きつけ、その教えを請うことにした





剣術と忍術の染着きしこの身体に、連射銃と新システムの洗礼が待ち受ける
怨敵【七炎追い忍衆】とぶつかる前に NoR を生き抜かねば為らぬが先決だ
WARPS なるシステムは個別対戦より集団戦闘を想定した造りに成っている
その為に近接、遠距離、支援の三職種混成協力の基で最大能力を発揮する





個人能力向上は勿論だが、仲間との絆を強く持ち他人へ支援する工夫により
勝敗が左右される戦闘そのものに摩訶不思議なる感銘を受けてしまったのだ
私はここで新たな修行に励みつつ姿を隠す怨敵へと追っ手の存在を誇示する





NoR の街には不釣合いな忍者装束に身を包み【月光 】の門前を警護したり
ビルの屋上や病院へと続く地下鉄駅舎など人目に付く場所を好み張り込む
毛色の違ったヤツの噂はスグに街中に広まることだろう闇雲に探し回るより
向うから出て来て貰う方が得策で在る、私はここで力を溜め怨敵を迎え撃つ





しばらくすると私に対し執拗に粘着する者が現れる、その井出たちと風貌は
明らかに同種の匂いを感じさせ、にわかに怨敵の影を感じさせるものだった
しかもNoR の地では禁じ手となる懐かしきエフェクトを見せる忍術系の攻撃
レベルは低が戦い慣れた手口と執拗さは、怨敵の手先で在ることが明白だ





儀を重んじ闇を嫌う【月光 】の戦士達は襲撃や通り魔的な行いを極端に嫌う
例え低レベルの相手でも卑劣漢を許さじ、闇を滅す拳が全力で制裁を下す
この状景と事後の【RP】に耳を傾け、動向を探る【OOC 】管理側の者が居る
このNoR でヤツを知らぬ者はいない管理側でありながら暴挙の限りをつくす





ヤツの名は wichi この世界でも数少ない 一匹狼を張れる凶悪ファイターだ
聞けば我が同胞達の動向を以前から静かに窺っている伏しが有ったと言う
ヤツの戦闘を この目で見たことが在るが、派手さは無いものの憎らしいほど
冷徹に相手を観察しながら時間を掛けて生命を削っていくNoR の殺し屋だ





【月光 】の本拠が構える【Mega】SIM 郡とは異なる、もう一つのNoR【Rem】
幾度か紹介したが、崩壊し暗闇へ押遣られた凶暴な連中が巣くう危険地帯
その主戦場と為る混沌とした都市【Rem】で、魔人怪物達を専門に狩っている
どこからか突然に現れ 消え去るのも素早いヤツは決して死なないと伝え聞く





もしも殺し屋 wichi が里の仇、怨敵【七炎追い忍衆】が一人だと言うのならば
とんでもないヤツを敵に追い掛けて来たものだ【月光 】まで窮地に追い込む
それ程の化け物が七人も、このNoR の世界に巣くっているのだ・・・

　今の私には、まだヤツとやり合う力が無い！




　 戦士の誓いを果たすまで戦火途絶えぬ・・・